ウィーメックスの「Teladoc HEALTH」、滋賀県で初めて運用開始‐周産期医療の病診連携で活用

2026年06月22日 (月)
リアルタイム遠隔医療システムのラインナップ

リアルタイム遠隔医療システムのラインナップ

 ウィーメックスはこのほど、滋賀県長浜市の長浜赤十字病院(長浜日赤)と同市の橋場レディスクリニックおよび彦根市のイーリスウィメンズクリニックアリスの間で、同社が提供するリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」を活用した病診連携の本格運用が開始されたと発表した。滋賀県内で「Teladoc HEALTH」が活用されるのは今回が初めてとなる。なお、今回の周産期医療での病診連携の取り組みは「医療施設等設備整備費補助金」に基づく滋賀県の補助を受けて実施されている。

 滋賀県が策定した保健医療計画では、県内の周産期医療圏のうち「湖東・湖北」エリア(長浜市、米原市、彦根市等が位置するエリア)は、分娩取扱医師の偏在指標において全国258周産期医療圏中195位(指標値7.3)で、相対的医師少数区域(下位33.3%、179位~258位)に該当する。同エリアは、相対的に産科医が少ない地域で、医療圏内で分娩を支える産科施設の維持が従来からの課題だった。

 加えて、同エリアにある長浜日赤と連携クリニックであるイーリスウィメンズクリニックアリスまでの距離は約18km(救急車で約30分)もあり、搬送時間の短縮には限界がある。医師不足や当直体制の制約もある中、遠隔での専門医バックアップ体制の整備が急務となっていた。

 そこで、長浜日赤はウィーメックスが提供する「Teladoc HEALTH TV Pro 300」を導入し今回、2施設との間で周産期医療での病診連携の本格運用を開始した。同エリアの二つの医療圏をカバーする形で、専門医が産科クリニックの現場を、「Teladoc HEALTH TV Pro 300」を通じてリアルタイムで支援できる体制を整えた。

 具体的には、産科クリニックで新生児仮死児が出生した際などの緊急時に、クリニックスタッフが「Teladoc HEALTH TV Pro 300」のデバイスを起動し、長浜日赤の待機当番医・専門医に接続する。専門医は遠隔地から「Teladoc HEALTH TV Pro 300」を通じてリアルタイムで新生児の状態や処置の様子を確認し、現場スタッフへ専門的観点から助言・支援を行う。

 長浜日赤小児科新生児科部長の山本正仁氏は、「『Teladoc HEALTH』による遠隔支援は地域のクリニックの負担を軽減し持続可能性を追求すると共に、新生児の予後を含めた周産期アウトカムの向上に寄与すると考えます。出張NCPR講習会など対面での支援も継続して行っていくこととの相乗効果を期待します。また、将来的には湖東・湖北医療圏にとどまらず、滋賀県全体としての周産期遠隔支援ネットワークへの拡充も視野に入れています」とコメントしている。

 なお、滋賀県からは、支援を受けるクリニックに対し、導入・運営費用の支援として総額約570万円の補助金が支給されている。


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