◆中央社会保険医療協議会は昨年夏、一部の適応外使用薬について、薬事・食品衛生審議会の公知申請に関する事前評価を通過すれば、正式な薬事承認を待たずに保険適用するルールを導入した
◆先日開かれた中医協DPC評価分科会で、審査支払に詳しい昭和大学の吉田英機氏が、このルールで保険適用された薬をDPC制度上の高額薬剤と勘違いし、投与患者を出来高算定する事例が複数見られることを紹介した
◆DPC制度の高額薬剤は、別の効能・効果でも薬価収載されていない新薬が入ってきた時に、薬価が極めて高額で診断群分類ごとの包括点数では、薬剤費をペイできない事態を避けるための仕組み。公知申請の適応外薬とは全く別もの
◆中医協は20日、震災後に中断している会合を再開する。昨年の適応外薬に続くドラッグラグ解消策として、保険外併用療養費制度を使って未承認薬を使えるようにするルールについて、今後議論が進むと見られる。結論はもう少し先だが、現場がルールを正しく理解し、有効活用することを期待したい。
ルールを理解し有効活用を
2011年04月20日 (水)
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