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抗菌薬適切使用の啓発を

2016年12月09日 (金)

◆政府が薬剤耐性(AMR)対策の行動計画を実行に移すため、まず国として医療従事者向けに抗菌薬適正使用の手引きを作る方針を打ち出した。一般診療の場で、かぜと急性下痢症の患者に抗菌薬を処方するかどうか迷う状況での実践的な対応を解説するという
◆最大の狙いはかぜの患者に抗菌薬が漫然と投与されている状況を改善することだろう。これまでも各学会から適正使用のガイドラインが公表されているが、なかなか改善が見られていない
◆手引きを検討する厚労省小委員会で医師委員が「現場では抗菌薬の選択が難しく、判断に迷うケースが少なくない」と実情を紹介し、現場に役立つ手引きを作るのは容易ではないと発言した。全ての病原菌を診療の場で即座に確定できないためだが、診察時に菌を特定することは現実的に難しい
◆そうなると、やはり国民への啓発が重要となる。薬局などの店頭で薬剤師がOTC薬の購入者にちょっとしたアドバイスを行うことも地道な啓発活動となるだろう。それが職能をアピールするチャンスにもなる。



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