
ライオンは、2種類の鎮痛成分と2種類の鎮痛補助成分を配合し、つらい腰痛・関節痛・肩こり痛などに飲んで速く効き、胃にやさしい鎮痛薬「エキセドリンプラスS」(指定第2類医薬品)を新発売した。同社では内服タイプの鎮痛薬が、仕事中や外出時などの急な痛みに効くことを40~50代を中心とした外用消炎剤ユーザーに分かりやすいパッケージで伝え、体の痛みを我慢し続けない“早めの飲む対処”を訴求していく。
厚生労働省の平成28年度国民生活基礎調査では、介護における要支援の原因の第1位に、腰痛や関節痛などの体の痛み(ボディペイン)が挙げられている。痛みによって体を動かさないボディペインの放置は、筋力低下などを生じ、さらには関節への負担増加、症状の悪化・再発を招くという悪循環につながる。鎮痛薬などで痛みを抑えて、症状・再発を防ぐことが望まれるが、同社の調査では痛みを感じていても、約半数の人が何も対処していなかった。
また、痛み対策として主に貼り薬や塗り薬などの市販外用薬を用いていた人でも、「貼り薬のかぶれ」や「塗り薬のニオイ」などへの不満が少なくなかった。一方で、内服タイプの鎮痛薬に興味を示す対処者は「痛みへの効果の高さ」「効き目の速さ」を求めていたが、内服タイプの鎮痛薬に興味のない対処者は「胃に負担がかかりそう」との考えを持っていたという。
新発売の「エキセドリンプラスS」は、アセチルサリチル酸とアセトアミノフェンが、腰痛や関節痛などの痛みに高い鎮痛効果を発揮。アリルイソプロピルアセチル尿素と無水カフェインが鎮痛効果を高めて、痛みを和らげる。さらに、親水性粒子と崩壊剤を最適に組み合わせる同社独自の錠剤速崩壊技術(FASTab)により、錠剤が速く崩壊し、有効成分が速く溶出する。また、胃にやさしい処方設計で、アセチルサリチル酸による胃障害を、アセトアミノフェンが抑制。胃粘膜保護成分の乾燥水酸化アルミニウムゲルが、胃に被膜を形成して胃粘膜を保護する。
成人(15歳以上)1回2錠を1日2回を限度とし、なるべく空腹時を避けて服用する。服用間隔は6時間以上置く。税別希望小売価格は24錠980円。
痛みが顕在化するのは主に40~50代(国民生活基礎調査)で、要支援になる前の早めのボディペイン対策が重要ということから、同社では外用消炎剤ユーザーに“内服薬への気づき”を与える店頭ツールを用いるなど、積極的な訴求を展開していく。