◆国内製薬企業の2019年3月期決算では、海外事業の成長による大手の好業績が目立ったが、中堅企業も新しい中期経営計画で海外展開に向けた具体的な方針を各々示している
◆代表的なのが日本新薬。同社の中計では、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)治療薬の海外展開に向け、米国で約30人の小規模な販売組織の立ち上げを計画した
◆後発品メーカーの日医工も、米国で勝負をかける中計を発表。米子会社「セージェント」を通じ、抗TNF-α抗体「インフリキシマブ」後続品の来年の申請を予定しているなど、バイオシミラー事業を強化していく
◆漢方薬メーカーのツムラは、中計で中国への本格展開を打ち出した。中国子会社と現地企業の合弁会社を既に設立しており、将来的には予防、未病、治療を包括したビジネスを目指す
◆決算の業績では、海外で収益を上げた企業と、国内にとどまった企業との間で従来以上に明暗が分かれた形となった。今後ますます経営者のフロンティア精神が試されることになりそうだ。
さらなる収益は海外で
2019年05月29日 (水)
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