◆人や情報の往来が活発化し、世界の「一体化」が進んでいる。テレビやインターネットで海外の出来事をリアルタイムで知ることができ、欲しい商品を各国から取り寄せられるなど、一体化の利点は大きい
◆ただ、課題も多く、生命の脅威となる感染症の流入はその一つ。高い致死率を持つエボラ出血熱の感染者数が昨年から今年にかけてコンゴ民主共和国を中心に増加している。遠く離れた日本でも感染疑いのある患者が確認されるなど、水際で抑え込む限界を浮き彫りにした
◆光明も見え始めている。エボラの治療薬2種類が患者の致死率を著しく低下させることが臨床試験で確認された。現在は確立された治療法やワクチンがないため、高熱や嘔吐症状に苦しむ患者の希望となってほしい
◆エボラ出血熱はアルコール消毒や手洗い洗浄が感染予防に効果があり、無症状の人が他人に感染させることもほとんどなく、流行地の滞在者に過剰な懸念を持つ必要はない。世界中から情報を入手できる時代だからこそ、正しい情報の選択が求められる。
進む世界の「一体化」
2019年08月23日 (金)
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