腋窩多汗症における総合的な疾病費用分析を行った結果、患者の生産性損失額は1カ月3120億円に上ることが、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚病態学分野の室田浩之教授と科研製薬の調査で明らかになった。腋窩多汗症における総合的な疾病費用分析はわが国で初の報告となる。
原発性局所多汗症は、国内のガイドラインにおいて「温熱や精神的負荷の有無いかんに関わらず、日常生活に支障を来すほどの大量の発汗を生じる状態」と定義されている。特に腋の下(腋窩)に生じる場合は原発性腋窩多汗症と言われ、わが国における原発性腋窩多汗症の有病率は5.75%とされている。
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