介護事業を主力とする「HASC事業団」は今月、横浜市保土ケ谷区に在宅医療特化型薬局「ハスク薬局」を開局した。人口減と薬局の乱立を背景に、処方箋調剤に依存した薬局の事業モデルがいずれ頭打ちになると予測。近隣に医療機関がなく外来患者が少ない立地で敢えて開局し、介護事業での基盤を生かして在宅特化型薬局の新たなスタイルに挑む。機械化やICT化、非薬剤師の活用で薬剤師の対物業務比率を20%以内にとどめ、薬剤師による在宅訪問サービスを中心に現行の診療報酬体系でも黒字化が可能な事業モデル構築を目指す。
対人業務8割で収益化
HASC事業団は2006年に設立し、横浜市内に介護施設や在宅を中心とした訪問鍼灸マッサージ、リハビリ特化のデイサービスを手がけ、13年から訪問歯科診療のサポートを行ってきた。さらに在宅医療特化の保険薬局を開局し、今月2日から営業を開始した。
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