もっとひろがる、未来につながる‐三菱電機ITソリューションズ 調剤Melphin/DUO、Any COMPASS
三菱電機ITソリューションズは、過去35年以上にわたって薬局向けシステムの開発や販売を手がけてきた。同社が提供する保険薬局向けシステム「調剤Melphin/DUO」シリーズは、処方箋受付から服薬指導まで保険薬局の業務を幅広くカバー。さらに、セミセルフ型自動釣銭機とも接続可能な保険薬局に特化したPOSシステムとの連動や、チェーン薬局の管理業務をサポートする在庫管理/経営支援/薬歴共有といったクラウド型本部システムなど、多彩な周辺システムをラインアップし、薬局業務をトータルにサポートしている。
昨今、少子高齢化社会の本格化に伴い地域包括ケアシステムの構築が求められている中、保険薬局は“薬を渡す場所”から“地域における健康管理の中核プラットフォーム”への進化が期待されている。そうした中、同社では保険薬局を支援する様々な製品・サービスを提供している。
例えば、同社は薬歴システムに関して、単なる薬歴管理だけではなく、“地域医療のコミュニケーションツール”として、保険薬局を支えるべきシステムと考えている。この考えを具現化するサービスとして、新たに“次世代コミュニケーションサービス「Any COMPASS」”(三菱電機ITソリューションズの登録商標〈2022年12月27日登録:第6657583号〉)の開発を進めており、第一弾としてクラウド版電子薬歴サービスを23年前半に投入予定だ。
同サービスは『しっかり、スピーディー、繋がる』をコンセプトに開発が進められており、簡単なだけのシステムではなく、詳細な指導が必要な患者には服薬指導ガイドなどを用い『しっかり』と、短時間での指導が必要な患者には必要な情報をシンプルに分かりやすく表示することで『スピーディー』に、過去に行った医師との疑義照会履歴や患者とのやり取りを時系列に追ってタイムラインに表示する患者タイムライン機能などで、“個客”としての患者と『繋がる』コミュニケーションをサポートする考えだ。もちろん、レセコンメーカーが作るクラウド版電子薬歴であることを生かし、レセコンとのシームレスな連動のほか、クラウドの特性を生かし、グループ全体のデータを見える化する機能も備えている。
また、厚生労働省が提唱する「医療DX令和ビジョン2030」では、全国医療情報プラットフォームとして、オンライン資格確認のネットワークを利用した電子処方箋の普及推進が謳われており、同社も電子処方箋のモデル事業への参画を経て、いち早く電子処方箋に対応した製品を投入している。
今後は、地域医療機関との連携基盤としても活用すると共に、在庫管理や経営分析といった本部機能など、薬局薬剤師DXに必要となるサービス拡張を予定。薬局・薬剤師への期待の高まりと共に薬局の業務領域は拡大の一途をたどっているが、同社は製品やサービスの提供を通して、薬局の変化をサポートしていく考えだ。
三菱電機ITソリューションズ(調剤Melphin/DUO)
https://www.mdsol.co.jp/melphin/products/melphin-duo.html