岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の小山敏広准教授らの研究グループは、2009年以降、世界的にインフルエンザウイルスによる死亡率が高まっていることを明らかにした。09年に比べ18年はインフルエンザによる死亡率が4.8倍になっていた。地域差があり、西ヨーロッパや北米では死亡率は大きく増加する一方、日本の増加幅は世界平均を下回っていた。世界全体や各国でインフルエンザへの対策を講じるための基礎的なデータとして役立ててほしい考えだ。
小山氏らは、世界保健機関(WHO)が加盟国から収集し、公開している死因データを対象に解析。質の高い65カ国のデータを抽出し、01年から18年までのインフルエンザによる死亡率の推移を調べた。
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