旭化成は2月27日、医薬品添加剤である結晶セルロース「セオラス」について、一部医薬品で検出されている発癌性物質ニトロソアミン類の生成リスクを抑えた新規格の生産を決定し、7月から生産を始めると発表した。生産を従来の1拠点から2拠点に増やし、生産能力を倍増し、国内だけでなく海外での高まる需要の取り込みを図る。
ニトロソアミン類は原薬製造や製剤中に生成され、検出された場合に自主回収されるに至っている。原薬や医薬品添加剤に不純物として含有する亜硝酸塩類が製剤製造工程、製剤中に共存することが生成の一因であるとの指摘もあり、同社は医薬品添加剤中の亜硝酸塩濃度を下げることが有効と考えた。
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