小林製薬が10日に発表した2024年12月期決算は、昨年発生した紅麹関連製品回収等に伴う特別損失127億円を計上したことで、1999年の上場以来、初の最終減益となった。同日、大阪市内で開いた記者会見には、山根聡社長、小林章浩取締役、次期社長候補に内定している豊田賀一執行役員らが出席。豊田氏は「これまでの考え方にとらわれずに改革を推し進めていきたい。紅麹問題に対する被害者への補償や再発防止への取り組みは、山根(社長)からバトンを引き継ぎ発展的に実行していきたい。メリハリの効いた経営や組織風土改革に取り組み、従業員と共に新しい小林製薬を作りたい」と語った。

決算会見に臨む小林製薬役員ら(左から豊田氏、小林氏、山根氏)
25年の取り組みとして、昨年3月22日から中止している国内での広告は4月から再開する方針。紅麹関連の特別損失は、25年は追加計上なしが前提で、特別損失の追加計上があった場合は資産売却等を実施して対応し、人件費を含む品質投資を24年度比で31億円増やす。
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