中央社会保険医療協議会は19日に総会を開き、Aurora EV ICD MRIデバイス(日本メドトロニック)など医療機器(特定保険医療材料)5品目と臨床検査1項目の保険適用を了承した。
▽SelectSecure リード(日本メドトロニック):不整脈を治療するために植込み型心臓ペースメーカ等のパルス発生器と接続して体内に植え込んで使用するペーシングリード。心臓の自己脈をパルス発生器に伝達し、パルス発生器の刺激電流を心筋へ伝達することによって心臓リズムを補正する。
▽InterStim X 仙骨神経刺激システム(日本メドトロニック):植込み型神経刺激システムで、保存的療法が無効又は適用できない患者に対し、過活動膀胱又は便失禁の改善を目的とする仙骨神経刺激療法に使用される。
▽Baylis RFトランスセプタルワイヤー(ボストン・サイエンティフィックジャパン):経皮的僧帽弁拡張術等や、経心房中 隔壁的にカテーテル等を右房から左房へ挿入するための心房中隔孔を作製する場合に使用する。
▽Aurora EV ICD MRIデバイス:心室性頻拍の治療を目的として、体内に植え込み、センシング、カーディオバージョン、抗頻拍ペーシング治療及び除細動を行う血管外植込み型除細動器。ただし、症候性徐脈患者への治療を除く。なお、同製品は撮像可能条件に適合する場合にのみ限定的にMRI検査を行うことが可能となる機器である。
▽Epsila EV MRIリード:血管外植込み型除細動器に接続される血管外胸骨下植込み型の4極リードであり、心室性頻拍に対して、センシング、カーディオバージョン、抗頻拍ペーシング治療及び除細動を行うことを目的に使用する。なお、同製品は撮像可能条件に適合する場合にのみ限 定的にMRI検査を行うことが可能となる機器である。
▽ヘムサイト診断薬E3(新項目):末梢血、骨髄液、組織又は体腔液より抽出したDNA及びRNA中の造血器腫瘍関連遺伝子変異の検出のための塩基配列情報の取得(造血器腫瘍又は類縁疾患の包括的なゲノムプロファイリング)。
▽ヘムサイト解析プログラムC2(新機能・新技術):組み合わせて使用する体外診断用医薬品等により得られた塩基配列情報を入力することで、その解析結果の表示及び出力を行う。同製品は、造血器腫瘍及び類縁疾患患者を対象とし、腫瘍等の包括的なゲノムプロファイルを取得する。