医療用医薬品製造販売業公正取引協議会(メーカー公取協)は5月30日、都内で開催した通常総会で、近畿地方の病院長の自宅と勤務施設を社用車で送迎したことは公正競争規約で禁止する労務提供に当たるとして、当該社(非開示)を「指導」の措置を行ったと報告した。事務局によると、措置事案は3年ぶり。

昨年10月に会員社代表者宛てに報告した文書によると、この労務提供は2013年10月~24年4月までの約10年にわたり行われた。院長宅から勤務施設、勤務施設から非常勤施設、そこから自宅を会員社の社用車を使用して送迎した。病院長の強い要望を断れないまま送迎を行い、その回数は確認できた19年8月から約5年の間でも延べ936回に上る。
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