AI医療機器を開発するアイリスは23日、同社に所属するAIエンジニアの吉原浩之氏が、Google(本社:米国)が運営する技術専門家制度「Google Developer Experts(GDE)」プログラムにおいて、Kaggleトラックのエキスパートとして正式に認定されたと発表した。Kaggle分野でのGDEは、日本国内では3人目の選出となる。
GDEプログラムは、Googleの技術分野に関して高い専門性を有し、かつ継続的に技術コミュニティへの貢献を続けている個人を対象に、Googleが公式に認定を行うグローバルプログラム。Kaggleは、機械学習や統計解析の技術を活用し、世界中のデータサイエンティストが実社会の課題に挑む競技型プラットフォーム(https://www.kaggle.com/)。Kaggleトラックは、GDEプログラムの中でも近年新設された注目領域で、認定者数が限定的な希少な分野となっている。
今回の認定は、吉原氏がKaggleを通じて実践してきた高度な機械学習技術の活用や継続的な情報発信、教育活動、技術貢献活動が評価されたもの。
吉原氏はこれまで、大学における講義設計にKaggleを導入するなど、実践的な教育プログラムの構築を通じて次世代人材の育成に取り組んできた。さらに、医療関連企業向けの情報発信や講演活動を通じ、Kaggleを活用した医療分野へのデータサイエンス応用の可能性を積極的に紹介している。
加えて、Kaggleコンペティションで用いた技術の一部をオープンソースとして公開するなど、国際的にも高い技術的貢献が評価されている。
吉原氏は、「KaggleトラックのGDEに認定いただけたことを大変光栄に思います。Kaggleやオープンソースを通じて得られる知見を、実務への応用や技術教育、コミュニティ支援に活かすことで、事業の価値向上はもちろん、機械学習技術の健全な発展にも継続的に貢献していきたい」とコメントしている。
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