オムロンヘルスケア(オムロンHC)は16日、同社の長期経営戦略「Shaping the Future2030(SF2030)」の注力事業であるデジタルヘルス事業の拡大を目的に、食事や栄養のデータを解析する健康管理アプリ「カロミル」を提供するライフログテクノロジー(LLT社)を完全子会社化すると発表した。これにより両社は、日本市場において食事・栄養そしてバイタルデータを活用した新たなヘルスケアサービスの創出を加速させていく。
同社は、2016年からスマートフォン向け健康管理アプリ「OMRON Connect(オムロンコネクト)」の提供を開始した。同アプリでは、通信機能付き血圧計や体重体組成計で取得したバイタルデータをスマートフォンに転送し、数値の変化を週間グラフや月平均値などで確認できる。
さらに、「かんたん血圧日記」や「朝晩ダイエット」など目的に特化したメニューも搭載している。現在、同アプリは日本を含む世界137の国と地域で利用されており、累計ダウンロード数は1800万件にのぼっている。
LLT社は、16年の創業以来、食事の写真からカロリーのほか、28種類の栄養素を自動解析するAI技術を搭載した健康管理アプリ「カロミル」を提供している。同アプリは個人向けに加えて、デジタル技術を活用した機能を拡充した企業や施設向けサービスも提供しており、現在、日本国内で670万人を超えるユーザーに利用されている。
さらに、これまでに蓄積されてきた17億件以上の食事データは、ユーザーへのフィードバックなどに使われるだけでなく、医療機関での食事指導や大学での研究、企業の商品開発やマーケティング施策立案など、様々な領域で活用されている。
両社は、23年に業務提携契約を締結し、「カロミル」と「OMRON Connect」に蓄積されたデータを活用したヘルスケアサービスの可能性を共同で検討してきている。今回の完全子会社化によりさらなる連携を推進し、サービス開発から市場展開までのスピードを加速させていく。
さらに、オムロンHCの生体センシング技術やバイタルデータと、LLT社のAI開発技術ならびに食事・栄養解析ノウハウを組み合わせ、個別最適化された疾病対策プログラムなど、新たなサービスの創出に取り組でいく。
オムロンHC代表取締役の岡田歩氏は、「今回の完全子会社化は、デジタルヘルスを日常にし、事業を成長させる重要なステップです。LLT社の食事・栄養データやAI技術開発のノウハウ、わが社の機器および蓄積されたバイタルデータを組み合わせることで、新たなヘルスケアサービスの創出スピードを加速していきます」とコメントしている。
また、LLT社代表取締役の棚橋繁行氏は、「今回のオムロンHCへのグループインを、わが社の『第二の創業』と位置づけ、『自分を知り、データを蓄積する』サービスのリーディングカンパニーとして、より多くの方が自ら健康をマネジメントできる社会の実現に向けて全力で取り組んでまいります」と語っている。
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