グラクソ・スミスクラインは17日、小児の急性中耳炎治療薬「クラバモックス小児用ドライシロップ」(一般名:シロップ用クラブラン酸カリウム・アモキシシリン)を発売した。薬価は1g当たり225.4円。
同剤はβ-ラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン系抗生物質製剤。1日2回の服用で食直前に服用する。
アモキシシリンの量を90mg(力価)/kg/日と高濃度にしたアモキシシリンにより、同成分を感染病巣に移行させやすくした。一方、β-ラクタマーゼ阻害剤のクラブラン酸カリウムが、中耳炎の原因菌などが産生するβ-ラクタマーゼによるアモキシシリンの分解を防ぐ。この両成分で優れた効果を発揮するとしている。
この小児用製剤は、世界18カ国で既に承認され、米国厚生省疾病管理・予防センター(CDC)により招集されたワーキンググループで提案された急性中耳炎の治療ガイドラインでも推奨されているという。