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◆東日本大震災の復興を支援するため、３ 月29日にサッカー日本代表とＪリーグ選抜によるチャリティマッチが開催された。カズこと三浦知良選手がゴールを決めるなど、試合は大いに盛り上がった
◆しかし、試合に出場した選手たちの中には、「こんな時期なのに、スポーツなどをしていていいのか」という葛藤もあっただろう。それでも彼らは出場することを選択し、懸命にプレーする直向きな姿を、被災者を含め多くの人たちに見せてくれた
◆その中で、Ｊリーグ選抜の小笠原満男選手は甚大な被害を受けた岩手県の大船渡高校出身。多数の友人や知人の安否が分からないなど、心身共にボロボロの状態での出場だった。その小笠原選手は試合後、「みんなに助けてもらった」と発言した
◆この非常時におけるプロスポーツ等の実施には賛否両論があるだろう。それでも小笠原選手の言葉を聞き、プレーする姿を見て、彼の思いが伝わる人、彼のプレーする姿に勇気づけられる人が必ずいると信じたくなった。