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【手足口病】流行の兆し‐西日本を中心に広がり

2011年7月7日 (木)

 手足口病が、過去10年間で最も流行の兆しを見せている。流行は西日本地域が中心。夏場に流行のピークを迎えることから、国立感染症研究所は「感染症週報」で注意喚起している。

 手足口病は、コクサッキーウイルスA16(CA16)、エンテロウイルス71(EV71)が主な病原ウイルスで、CA6やCA9、CA10などでも発症する。口腔粘膜や手、足などに現れる水疱性の発疹を主症状とし、乳幼児を中心に主に夏季に流行する。

 感染症発生動向調査の小児科定点からの報告では、今年の第19週(5月9~15日)以降、増加が続いており、第24週の定点当たり報告数は2・60と、前週の1・68よりも増加。過去10年間の同時期と比較して、最も多い値を示した。

 都道府県別では佐賀県(12・3)、福岡県(12・1)、島根県(10・3)、岡山県(9・4)、香川県(8・9)、熊本県(7・0)、徳島県(6・8)、長崎県(6・8)の順となっており、39都道府県で前週の報告数よりも増加が見られた。中国、四国、九州の西日本地域では流行が拡大している一方で、東日本では定点当たり報告数が、全国平均を大きく下回っている地域が大半だった。

 病原ウイルスの検討では、通常はCA16とEV71が中心だが、6月24日時点では、総検出報告数が82検体と少ないものの、患者から検出されたウイルスの半数近くをCA6が占めていた。

 感染症週報では、「これまでのところ、手足口病の流行は西日本に偏っているが、流行地域では急激な増加を示している。臨床現場からは、今年の手足口病は従来の典型例と比べて、発疹が大きく、四肢末端に限局せずに、広範囲に認められる症例が目立つとの情報も寄せられている。手足口病の患者報告数は、今後夏季の流行のピークに向かって、さらに大きく増加していく可能性が高く、その流行の拡大には注意深い観察が必要」としている。

 感染経路は飛沫感染、接触感染、糞口感染で、保育園や幼稚園などの乳幼児施設での感染予防は、手洗いの励行と排泄物の適正な処理が基本。主要症状が回復した後も、比較的長期間にわたって、子どもの便などからウイルスが排泄されることがあるが、その対応としては、「基本的には軽症疾患であることを踏まえ、回復した児に対して長期間の欠席を求めることは、現実的ではない」としている。

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