◆中医協が半年ぶりの薬価専門部会を6月に開いた。次期薬価制度改革に向けて現在、月1回のペースで議論が進行している。試行中の新薬創出等加算の検証も始まり、継続の可否が注目される
◆もう一つの焦点は、部会再開後の最初の議題に取り上げた「保険医療上必要性の高い医薬品の薬価改定方式」だ。医療に不可欠な古い基礎的医薬品が度重なる薬価引き下げで採算割れするのを回避するため、特例的に薬価を維持しようと、製薬業界が求めている
◆前回改革の議論では、業界側は当初、新薬創出等加算の対象に含めようとしたが、中医協の反対を浴びて除外された。薬剤費を拡大させる提案は診療側、支払側とも抵抗感が強く、今回も後ろ向きな発言が目立つ
◆薬価をめぐっては、費用対効果の観点、医療経済的評価を本格的に取り入れようという雰囲気が醸成されつつある。一部の薬価を維持するには、別の部分で薬価を下げざるを得なくなる可能性もある。8月下旬に予定する業界ヒアリングで、中医協の理解を得られるかがポイントになる。
次期薬価制度改革に向けて議論すすむ
2011年08月01日 (月)
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