第一三共ヘルスケアは、口内炎治療薬ブランド「トラフル」から、OTC医薬品では初めてとなる口腔内溶解型フィルム貼付剤を採用した「トラフルダイレクト」(指定第2類医薬品)を新発売した。同社が昨年、4000人を対象に実施した調査では、過去1年以内での口内炎の経験率は20~30代の男女で60%と高く、中でも20代女性では「しみて食事が摂りにくい」「しゃべりにくい」など、口内炎に悩んだ人が目立ち、潜在ニーズの高さも示された。これまで2008年に飲んで治す「トラフル錠」、10年にはスプレータイプ外用剤「トラフルクイックショット」を発売してきたが(いずれも第3類医薬品)、新たな価値を提供するフィルム貼付タイプの新製品を加え、口内炎治療薬カテゴリーにおける「トラフル」ブランドの強化につなげる。
新発売した「トラフルダイレクト」は、口腔内溶解型フィルム貼付剤を採用し、はれや痛みなどを伴う口内炎(アフタ性)に優れた効果を発揮する口内炎治療薬。副腎皮質ホルモン(ステロイド成分)の抗炎症成分「トリアムシノロンアセトニド」を配合したフィルムを貼ることで、薬剤が患部に直接浸透して優れた効果を発揮する。
薄さ約0・17mm、直径12mmのフィルムが患部に密着し、ダイレクトに効果を発揮する。口腔内で徐々に溶けるフィルム製剤なので、剥がす必要がない。無味・無臭で、貼った時の違和感もない。成人(15歳以上)と小児(5歳以上)は、1患部に1回1枚を1日1~2回、オレンジ色面を患部粘膜に付着させて用いる。税込み希望小売価格は、12枚で1260円。
これで同社の「トラフル」シリーズは、トラネキサム酸・カンゾウ乾燥エキス等を配合した内服タイプの「トラフル錠」、抗炎症成分の水溶性アズレンを配合したジェル状液のスプレータイプ「トラフルクイックショット」の2製品に、今回のダイレクトに貼付するフィルムタイプの「トラフルダイレクト」を加え、3タイプと充実した。
同社では、4月上旬より「トラフルダイレクト」の新テレビCMの放映を予定しており、この中で口内炎治療における新たな選択肢となる“口腔内溶解型フィルム貼付剤”の特徴を伝えていく。