社会保険診療報酬支払基金がレセプト審査に導入した医科・歯科と調剤の突合点検と縦覧点検について、3月審査分の確定結果を公表した。それによると、調剤レセプトと処方箋発行医療機関の医科・歯科レセプトを患者ごとに照合する「突合点検」による査定は10.5万件の3102万点、同一医療機関の同一患者のレセプトを複数月にわたって照合する「縦覧点検」による査定は1.4万件の423万点だった。
査定は医科領域が大半を占め、調剤分の査定を含めた医科関係が突合で10.4万件の3093万点、縦覧で1.2万件の410万点となっている。
突合点検や縦覧点検は電子レセプトの普及に伴って幅広く実施することが可能になった。突合点検については、従来から一部で実施していたが、保険者や医療機関が再審査を求めた場合に限られていた。
なお、岩手・宮城・福島の3県に所在する医療機関・薬局のレセプトは突合、縦覧いずれも6カ月間猶予されている。