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【薬局業務の効率化と質的向上を目指して】すこやか薬局新瑞橋店(日立メディカルコンピュータ)

2012年7月30日 (月)

良好な在宅患者支援を実現‐医師への情報提供、情報共有で

バリアフリーにも配慮した薬局内。多数の検査機器や無菌調剤室なども備える

 愛知県名古屋市に本社を置く名古屋保健企画(中西務社長)では、名古屋市内に2店舗、伊勢市内に1店舗の地域密着型調剤薬局「すこやか薬局」を展開しており、スタッフ全員が「一人ひとりの患者さんに、もっと良いサービスができないか」を常に考え、地域から愛され信頼されるコミュニティファーマシーを目指している。2000年に薬局を開設して以来、処方箋調剤と服薬指導はもちろん、在宅医療にも力を入れており、その活動は患者や医師からの厚い信頼を得ている。今後も高齢化の進展が予想される中で、引き続き在宅患者への積極的なサポートを通じ、地域医療へ貢献していく考えだ。

中西社長(左)と斎木氏

 今年2月に開設した「すこやか薬局新瑞橋(あらたまばし)店」(名古屋市瑞穂区)も、在宅医療に力を入れている店舗。担当スタッフの1人である薬剤師の斎木良哉さんは、今春に薬学6年制課程を経て入社したばかりだが、5年次に同社の薬局で実務実習を経験し、その後もアフター研修といった形で関わるなど、実質的には“3年目”であり、すこやか薬局での日々の業務を通じて、臨床薬剤師としてのスキルアップにつなげている。

 今春の調剤報酬改定では、在宅薬剤業務も一つのポイントになっているが、同社では10年以上前から在宅患者の自宅を訪問し、体調や服薬状況を確認するなどのサービスを行ってきた。現在も特別養護老人ホーム、有料老人ホームなどの施設を中心に、個人の在宅患者への訪問を行っている。

 在宅活動では、医師の往診に同行する時以外にも、訪問を行っている。その患者への処方が適切に推移しているかどうかをチェックし、医師に情報提供する。処方した側の医師も、患者の細かな経緯を知ることができ、その後の治療に生かせる。また、薬剤師の意見を参考に、最適な処方設計も行えるということで、喜ばれているという。

在宅現場にノートPC携帯‐薬局内と同様の対応可能に

ノートPCを在宅活動に携帯する中で「PharmaSEED」が大きな戦力になっている

 こうした同薬局の在宅医療支援活動で、大きな力となっているのが、日立メディカルコンピュータが提供するレセコン一体型の電子薬歴システム「Pharma‐SEED(ファーマシード)」。処方箋受付から会計まで薬局支援システムとして調剤薬局に必要な機能が凝縮されている。コメント、疑義照会、引き継ぎ事項を効率的に管理し、見やすい薬歴の作成をサポートする。

 薬局内でクライアントとして利用しているノートPC端末等を、施設や患者宅訪問時には在宅支援端末として、単独で活用できるので、訪問先でも薬局内と同様の情報提供と相談応需を可能にする。チェーン内の他店舗も、iPadで電子薬歴を閲覧することができる。見やすい画面と簡単な操作で、薬局外でも欲しい情報にアクセスできることで、在宅医療を強力にバックアップする。同薬局でも「患者の検査データを管理したいと思っていたことと、ノートPCやiPadで在宅現場に持って行けることが、導入の決め手になった」(中西社長)とする。

 実際、往診に同行する際には医師の質問に適切に対応でき、情報提供にも役立つなど、大きな“戦力”となっている。1画面で必要な情報が見やすく確認できるのも「Pharma‐SEED」の特徴で、例えば既往歴や服薬歴の経過を医師に見せれば、患者情報を把握しやすい。

 斎木さんは、iPadも在宅に持って行くという。「これまで処方されていない新規の薬剤を検討する際には、iPadでの添付文書情報を参考にする。医師と薬剤だけ決めておいて、用量の設定は薬局に戻ってから調べて、医師に情報を送る」といった提案をすることもあるそうだ。往診への同行時や、その後の情報のやりとりなどが、確実に医師との信頼関係構築にも役立っている。

 店舗同士が電子薬歴で症例を共有でき、症例検討ができるのも、同システムのメリット。中西社長は「その薬剤師が処方を見て、どう判断したかが見られて、それに対して意見が言える。(紙媒体に比べて)症例検討が非常にしやすいと思う」とする。

 すこやか薬局新瑞橋店では、多様な検査やバイタルチェックを行える検査機器を備えているほか、在宅医療をサポートする地域の薬局での利用も視野に、無菌調剤室も導入した。さらに今後は、往診時や在宅現場に持参でき、腎機能や肝機能を測定できるような小型の機器の導入も検討しているという。

 斎木さんは「患者さんが現在、このような状態ですといった自覚症状だけを医師に伝えるのでなく、客観情報と共に主観情報を入れて、『私としてはこういう判断ですので、ご検討お願いします』という情報提供だと、医師にも言いやすい。血液検査のデータ等があれば話もしやすいし、実際に処方が変更されるケースも結構多い」とし、バイタルチェックも活用した医療チームとの連携をさらに深めていく考え。

 中西社長も「患者は薬のことで医師に多くを言わない。それは、自分の薬に関係している情報かどうかの判断ができず、うまく伝えられないからだ。そこを薬剤師が聞いてあげる。患者の言葉、訴えを専門用語に変換する“通訳”の役割を担っていくことが大事だ」とし、今後も外来患者、在宅患者へのサポートに力を入れていきたいという。

日立メディカルコンピュータ株式会社
http://www.hitachi-mc.co.jp/products/pharma-seed/index.html




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