ロシュ・ダイアグノスティックスは25日に、血栓のリスクのある人工心臓弁を用いる患者などで血栓を防ぐために投与するワルファリンの効果をみる簡易測定装置「コアグチェックXS」を発売する。これまでは病院で測定が行われていたが、指先の一滴の血液(10μL)から1分で測定できる装置にしたことで、開業医での普及を狙う。
この装置は、血中の血液凝固因子プロトロンビンの状況を調べる「プロトロンビン時間」(PT)検査に用いる。施設間で生じる検査値の差を是正するために考案されたPT‐INR(国際標準比)を採用した。臨床現場ですぐに検査ができるPOCT(ポイント・オブ・ケア・テスティング)
1994年に独で発売されて以来、世界で18万台以上が使用されているという。日本では初年度500台の販売を目指す。
希望販売価格は18万円。試験紙(24枚×2)は2万8000円。