◆東京薬科大学の今西信幸理事長は6日に都内で開催された薬剤師フォーラムで講演し、薬剤師国家試験の合格率の今後の動向等について解説した
◆その中で今西氏は、これまで約80%で推移していた合格率が今年は約60%に低下したことに言及。近年の薬科大学等受験者数の減少や薬科大学等の偏差値の低下などを挙げつつ、「低合格率は今年だけの例外ではなく、来年以降もっと悪くなる可能性もある」と危機感を示した
◆薬学教育は2006年度に6年制教育がスタートし、4年制時とは異なった知識や技術を伴った質の高い薬剤師の増加が期待されてきた。しかし、合格率の大幅な低下は、そうした質の高い薬剤師の誕生の低下にもつながりかねない
◆健康寿命の延伸などの考えのもと、今後、薬剤師に求められる機能は拡大していくことが指摘されている。そうした中、「合格率低下の問題は薬科大学や薬業界が力を結集し取り組むべき課題」と今西氏が訴えたように、薬業界全体が一致団結して現状を打開していくことを期待したい。
薬剤師国家試験の低合格率問題
2014年09月17日 (水)
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