薬学的臨床推論を身に付け、薬剤師の日常業務の中で活用してはどうか――。1月23、24日に神戸市内で開かれた日本病院薬剤師会近畿学術大会のシンポジウムで臨床現場の医師や薬剤師は、参加者にそう投げかけた。より深く医療に関わりたいと考える薬剤師から注目を集める薬学的臨床推論は、全国に浸透していく途上にある。今回のシンポジウムでは、不適切なポリファーマシー(多剤併用)の改善や副作用の早期発見などに、この思考過程が役立つことが示された。
薬学的臨床推論は、各種病態を理解した上で、患者の病歴を十分に把握したり、直接話を聞いたりして、患者に何が起きているのかを薬剤師の視点で評価し、その情報を医師や看護師と共有して問題を解決するための思考過程のこと。
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