重村社長が解説
中国の医薬品市場に参入するチャンスが到来した――。日本と中国の製薬業界団体が11日に大阪市内で開いた日中製薬ビジネス交流会で、北京天使盛本医薬科技有限公司(CMJファーマ)の重村新吾社長は、中国未進出の日系製薬会社に対してそう呼びかけた。昨年夏以降の改革によって、中国審査当局の医薬品承認審査業務が迅速化されると共に、承認基準が引き上げられた。また、2018年末までにジェネリック医薬品(GE薬)の品質一致性評価が終了する。これらの影響で現地製薬会社の淘汰が進み、日系製薬会社が進出する余地が大きくなると重村氏は見通しを語った。
これまで中国では医薬品の申請から承認までの期間が長く、審査待ちの案件が長蛇の列をなしている状況だった。改革によって中国審査当局の承認審査業務は迅速化され、「申請して担当官が資料を開くまでに3~5年かかっていたが、昨年8月以降は審査スピードは過去の3倍になった。昨年の審査実績は前年同期比90%増になった」と重村氏は解説した。
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