ツムラは、静岡工場内で建設を進めていた造粒包装棟を完成させた。10日の竣工式では、神事や加藤照和社長らによるテープカット式、新棟の見学会などが行われた。総工費は約130億円で、9月に稼働予定。2018年度までには、造粒包装工程での生産量が15年度比で約2倍を想定している。製造工程にロボット技術を導入し、生産効率を高めているのが特徴。加藤氏は、竣工式後に記者団に対し、「最先端の技術を使って、省人化・機械化・自動化を、設備の能力増強と共にいかにリニューアルしていくかというのが非常に大きな課題であった」と述べ、新たな造粒包装棟で医療用漢方製剤の製造原価低減に取り組む。
ツムラは、国内に二つの医療用漢方製剤の製造拠点を保有しており、茨城工場では少品種大量生産に特化しているのに対し、静岡工場では医療用漢方製剤約80品目、一般用医薬品約40品目と多品種少量生産を行っている。12年に発表した中期経営計画では、コスト構造改革による製造原価低減策を進める方向性を打ち出していた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。