バイエル薬品の2016年売上高は、前年比4.8%増の2917億円と伸長し、12年と比較して1.5倍に拡大した。主力の経口抗凝固薬(NOAC)「イグザレルト」と眼科用VEGF阻害剤「アイリーア」が成長したほか、継続的な新薬の上市により、後発医薬品のない特許期間中、または再審査期間中の製品における全製品に占める売上高の割合が8割を超えた。今年から社長に就任したハイケ・プリンツ氏は、4日に都内で記者会見し、「われわれは過去数年間、医療用医薬品市場の拡大を上回る成長率を達成している」と成長に手応えを示した。
同社は昨年、世界初のα線放出医薬品で骨転移のある去勢抵抗性前立腺治療剤「ゾーフィゴ」や血友病A治療薬「コバールトリイ」を販売。昨年12月には、月経困難症と子宮内膜症に伴う疼痛治療剤「ヤーズフレックス」の承認を取得し、国内医療用医薬品の売上高ランキングでは、昨年と同じ10位を維持している。
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