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【米IQVIA】在宅治験で4試験受注‐後期開発相で効力を発揮

2018年10月22日 (月)

モニターの役割「訪問看護師に」

ローズ氏

ローズ氏

 米CRO大手のIQVIAは、7月から米国で患者が自宅からでも治験に参加可能な「バーチャル治験」に対応したITプラットフォームの提供を開始した。24時間リアルタイムで心電図や血圧、活動量を測定できるウェアラブル機器などのモバイル・ヘルス・デバイスを活用すると共に、参加したステークホルダーが被験者情報を共有し、治験責任医師がオンライン診療、必要があれば看護師が自宅を訪問し、患者をケアする新たな治験の枠組みになる。患者が治験に参加する負担を軽減しながら、被験者組み入れ期間を短縮し、治験費用を削減する。既にIQVIAとして四つの試験を受注しており、今後はEU、将来的には日本への導入も視野に入れる方向だ。

 製薬企業の医薬品開発では、治験実施期間の長期化や治験費用の高騰、開発成功確率の低下、治験に携わるスタッフの人手不足と課題が山積している。そこで従来、医療機関で行う治験のプロセスを見直し、患者中心の考え方に立った新たなモデルとして、バーチャル治験が注目されている。被験者はわざわざ医療機関に来院することなく、自宅や職場などで治験に参加することが可能だ。


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