◆8日の厚科審医薬品医療機器制度部会で厚生労働省が「薬局開設者の責務の明確化」を法律上、規定することなどを提案したが、委員からは全く意見が出なかった
◆これまでの制度部会では、調剤チェーン薬局を中心に偽造薬の流通や処方箋付け替え請求などが発生したことを踏まえ、薬局のガバナンス確保の観点から、開設者の責任の明確化や罰則の強化を求める声があった
◆しかし、製薬企業が選任する総括製造販売責任者(総責)の薬剤師要件緩和に意見が集中し、薬局のガバナンスに触れられることはなかった。意見が出なかったことは異論なしということなのだろうが「良い」とか「悪い」くらいあっても良かったのではないか
◆制度部会では、現在の医薬分業を問題視する「そもそも論」や、調剤報酬にからめた議論などに時間が割かれる場面もあり議論が少し駆け足になっている感は否めない。「年内をメドに結論」というスケジュールを考えると、あと2~3回の開催が良いところだろう。法改正を見据えた中身の濃い議論を期待したい。
薬局開設者の責務の明確化
2018年11月16日 (金)
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