日本ケミファは、国内の後発品事業が足元の業績で伸び悩む中、ベトナム工場の稼働を足がかりに、ASEANや中国などでの海外展開に乗り出す。山口一城社長は3日に都内で記者会見を行い、「開発から製造、販売体制の国際化にも着手する必要がある」と述べ、各国で先発品が特許切れするタイミングに合わせ、後発品を投入していく体制整備を進める考えを明らかにした。
同社の昨年度決算で後発品事業は減収減益と厳しい結果となった。山口氏は、数量シェア80%到達後に国内市場が踊り場を迎えることから、「国内だけでは突破口にならない」と述べ、海外展開に舵を切る方針を改めて強調した。現在、ベトナム工場での商用生産を開始し、順次国内工場からの製造移管を進めているほか、ベトナム市場向けに医薬品販売のための申請準備を行っている。
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