順天堂大学大学院医学研究科の綿田裕孝教授は11日に都内で講演し、SGLT2阻害剤の投与により、1型糖尿病患者に発現するケトアシドーシスの副作用を注意喚起した。「SGLT2阻害剤はインスリン投与量を減らしつつ、血糖コントロールを改善する効果があるが、体内のインスリン量が減るため、ケトアシドーシスが起きやすくなる」と述べ、1型糖尿病患者に対する適正使用の重要性を訴えた。
国内で発売されているSGLT2阻害剤で1型糖尿病の適応症が追加された。これまで1型糖尿病にはインスリン製剤が使われてきたが、SGLT2阻害剤の投与で、インスリン投与量を減らしつつ、血糖値の日内変動を抑える治療が可能になった。
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