リポソームの分野では世界で最も権威ある学術集会「Liposome Research Days(LRD)2019」(大会長:原島秀吉・北海道大学薬剤分子設計学教授)が、9月15~18日に札幌・北海道大学で開催される。LRDは1990年に始まった国際学術会議であり、薬物送達システム(DDS)キャリアとしても有用なリポソームの物性など基礎研究から、DDSの臨床応用までの広範な分野に関し、世界中で活躍するリポソーム研究者が一堂に会する学術会議であり、今回で16回目となる。日本では1996年の静岡、2008年の横浜に次いで3回目の開催となる。
LRDではリポソーム発見者のバンガム博士に因み1994年(第3回)よりリポソーム研究への貢献者にBangham Award(バンガム賞)を贈呈してきた。これまでの受賞者は欧米のみで、アジアからの受賞者はいなかったが今回、奥直人氏(帝京大学薬学部長、医薬品分析学教授)が、日本人初の受賞者に選ばれた。奥氏は、長年リポソームの物性研究からDDS応用研究まで、多くの成果を挙げてきたが、今回の授賞は、我が国のリポソーム、DDS研究者にとっても励みになるといえよう。
LRD2019では、9月15日から4日間にわたって、基本的な脂質研究からDDSおよびその臨床応用研究まで、様々なセッションが予定されている。このうち口頭、ポスターは、[1]ドラッグデリバリー[2]核酸/遺伝子送達[3]予防接種[4]イメージング[5]マイクロフルイディクス/新しい脂質[6]臨床応用の各分野での発表がされる。LRD2019事務局は、北海道大学薬学部薬剤分子設計研究室。
詳しくはホーム頁参照(http://www.knt.co.jp/ec/2019/LRD2019/)
日程
9月15~18日
会場
北海道大学
大会長
原島秀吉・北海道大学薬剤分子設計学教授
詳細
http://www.knt.co.jp/ec/2019/LRD2019/