
山田英氏
大阪大学発のバイオベンチャー「アンジェス」の山田英社長は9日、都内で記者会見し、自社製品第1号として10日に国内で販売を開始したヒト肝細胞増殖因子(HGF)遺伝子治療薬「コラテジェン筋注用4mg」の事業方向性に言及。現在は条件・期限付き承認扱いだが、製造販売後に有効性・安全性エビデンスを集積し、「国内で正式承認を目指すのが第一となる」との意向を語った。中長期的には、「患者が圧倒的に多い米国で承認申請を目指したい」と海外展開にも意欲を示した。
コラテジェンは、大阪大学の基礎研究をもとにアンジェスが開発した国内初の遺伝子治療薬。「慢性動脈閉塞症の潰瘍の改善」を適応とし、HGF遺伝子を患者の筋肉に注射することで局所的に血管新生を促す。国内の対象患者は約1000人で、ピーク時売上として10年後に12億円を見込んでいる。
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