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新型コロナウイルス、ワクチン開発に道筋つく

2020年02月10日 (月)

◆交通網やインターネットの発達で、現代人は世界がつながることの恩恵を受けている。輸出入が生命線の日本は最たるものだが、メリットの裏にはデメリットもある
◆今回の新型コロナウイルスの感染拡大は、そのデメリットを痛感させる出来事となった。現時点の国内感染者数は、感染源の中国に次ぐ多さとなってしまった。旅行やビジネスなどによる出入国者が多くなかった時代では、これほど急速な感染拡大はなかっただろう
◆事態打開に向けた動きも出始めている。国立感染症研究所がウイルス分離に成功し、感染の有無を迅速に判定できる検査キット、ワクチンなどの開発に道筋をつけた。ただ、完成には時間がかかる見通しで長期的な目線が必要である
◆各国が出資する国際的プラットフォームでもワクチン開発に向けた動きが進んでいるほか、マスク供給など日本の支援に対しSNSを中心に中国から謝意を伝える声も上がっている。グローバル化の時代はウイルスだけでなく、使い方次第で善意と協力の輪もより早く広がる。



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