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【薬剤師のスキルアップと生涯学習】薬学ゼミナール生涯学習センター

2020年07月17日 (金)

Zoom用いた参加型講座に

木暮氏

木暮氏

 薬学ゼミナール生涯学習センターは、今年度の生涯学習プログラムからウェブ会議システム「Zoom」を利用し、全国8拠点のほか受講者の自宅をつないで講師と受講者のライブ配信による双方向での参加型講座を開始した。新型コロナウイルス感染症拡大による影響で集合講座での開催が危ぶまれる中、学習環境をいち早く整備した。6月に実施したライブ配信による講座では、受講者の高い参加意識からグループワークでの活発な議論が生まれ、高い満足度が得られた。木暮喜久子センター長は、「座学とウェブを組み合わせた生涯学習プログラムで成功事例を作りたい」と話す。

 同センターの生涯学習講座は、新型コロナウイルス感染症による影響で3~4月のプログラムを中止するなどの対応に迫られた。

 さらに、新型コロナウイルス感染症で各種学会が中止となっていたことから、知識を習得する場がなくて困っている薬剤師を対象に、まず早急の対応として過去に実施した生涯学習講座を無料で配信して、学修の場を提供するなどの支援策を実施した。

 コロナ禍で自宅から受講できる生涯学習講座を模索していたところ、Zoomを利用したライブ配信による講座に行き着いた。

 6月に実施した筑波大学の前野哲博教授による「薬剤師に求められる症状対応」では、講師による講義だけでなく、グループワークも取り入れ受講者同士がコミュニケーションを取り合いながら、知識を習得できる仕掛けを用意し、ライブ配信講座の新たなスタイルを築いた。

 同講座では、薬剤師が患者から必要な情報を聞き取り、OTC医薬品の提供でよいか、医師への受診勧奨を行う方がよいかを臨床的に判断する症候診断がテーマだ。今回は薬剤師が現場で直面することの多い「しびれ・腰痛」について、事前課題の症例を学修した受講者に、講座に参加できるZoomのURLが送付される形式にした。

 事前課題は、しびれ・腰痛に関する七つの症例で医師や薬剤師が患者に問診している事例が示されており、各症例での医師や薬剤師と患者のやりとりから、▽可能性の高い疾患とその理由▽鑑別すべき疾患とその理由▽さらに集めたい病歴や今後の対応――など受講者はあらかじめ考えをまとめてウェブ上に提出し、本講座に参加した。

 当日の講座では、受講者を13チームに分け、事前課題で示された各症例についてグループワークで検討。各チームからの発表が行われた後には前野氏からしびれ・腰痛からどんな原疾患が考えられるか、どこに気を付けて情報を収集すべきかなどのポイント解説が行われた。

 木暮氏は、「これまで集合講座で実施していたグループワークでは、自分が持っている知識でしか意見を言うことができなかったが、今回は事前課題があったため、受講された皆さんがすごく勉強して能動的にグループワークに参加されていた」と話す。

 受講者からの感想でも「リモートによるグループワークなど初めてで戸惑ったが、話しやすい環境をスタッフの方が作ってくれたのでやりやすかった」など好意的な意見が多かった。

 今後、十分な感染防止策を講じた上で薬ゼミの教室での集合講座も再開する予定で、座学とウェブを組み合わせた講座を実施する方向である。8月には薬剤師の関与が期待されている口腔ケアに関する講座や感染症関連講座(新型コロナウイルス感染症を含む)、9月にはコミュニケーション技法に関する講座などを、ウェブ配信または座学とウェブ配信を組み合わせた形で実施する。

 また6月に実施した講座は、G13のオリジナルコンテンツである「超デキるかかりつけ薬剤師プログラム」の一つで、このプログラムの合計21単位を取得することで、かかりつけ薬剤師指導料同意書の研修欄に記入できる修了書が発行される。今後も集合講座に加え、ウェブでのライブ配信、自己学習のeラーニングと選択肢が増え、コロナ禍でも継続した生涯学習講座を展開する。

 木暮氏は、「薬ゼミが家の近くになかったために生涯学習講座に参加できなかった薬剤師の方が、ウェブでのライブ配信では参加することができて良かったという声もあった」と意義を強調する。

 その上で、「座学とウェブでのライブ配信による生涯学習講座を展開していくことで、日本全国の薬剤師が学べる環境を提供していきたい」と話す。

薬学ゼミナール生涯学習センター
http://www.yakuzemi-shougai.jp/




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