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ワクチン承認、慎重な判断を

2021年02月05日 (金)

◆新型コロナウイルス感染症ワクチンの日本での接種に向け、全国で体制整備に向けた動きが急ピッチで進んでいる。昨年12月に国内で初めて承認申請を行った米ファイザーのワクチン接種が先行することになる
◆首相が承認時期を今月下旬から中旬に前倒しすると表明したのに続き、既に承認の具体的日程まで聞かれるほどで、前のめりの姿勢に一層拍車がかかっている。昨年のアビガン承認をめぐる大きなうねりのような既視感を感じる
◆ファイザーのワクチンについては国内治験データも踏まえた上で審査が行われているが、ワクチンの副反応に対する国民の不安感が依然として根強い中では、慎重かつ納得できる判断が求められている
◆目下の感染拡大状況から見れば一刻も早いワクチン接種が望まれるが、国民の不安感が乖離したまま接種開始となる状況はできるだけ避けなければならないだろう。ワクチンの承認に当たっては、多くの国民が「接種を希望したい」と不安を解消するようなしっかりとした判断と説明を求めたい。



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