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「自助」を考える

2021年02月24日 (水)

◆自助という言葉について以前、ある金融機関の講演で「社会保障制度改革推進法にあるが、明文化されるのはかなり珍しい」と聞いた。現在は、政府が目指す社会像の要素の一つに「自助」を掲げるなど、すっかり定着した感がある
◆財政支出を減らすために、「できることは自分でしてほしい」という政府の狙いを感じる。無責任だと政府を批判する声も聞かれる。確かに、自助という言葉を盾に市民救済を放棄するのは望ましくないだろう。困った人を助けるセーフティネットは必要だ
◆一方、増え続ける社会保障費の支出を減らすため、生活習慣を見直すなど、国民にもできることはあるはずだ。自らの意思が尊重される自助自立は、国民が持つ権利でもあるが、行き過ぎた自由権の行使で社会保障費を膨らませることは、制度の土台である連帯の精神に反する
◆自分さえ良ければいい。そんなエゴをむき出しにし合う社会は息苦しい。社会保障制度の存続を思い、自助について考えることは、より良い社会づくりにつながるはずである。



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