大日本住友製薬は12日、2022年度を最終年度とする5カ年の中期経営計画を改定したと発表した。22年度の目標値のうち、コア営業利益を従来目標値の1200億円から600億円に引き下げた。3月の抗癌剤「ナパブカシン」の開発中止の影響を反映した。一方、ロイバントとの戦略的提携で獲得した新製品の売上等が見込まれるとして、売上高の目標値は6000億円に据え置いた。
成長ドライバーとして期待していたナパブカシンの膵癌を対象にした第III相試験を19年7月に中止。2月には、結腸直腸癌を対象にした第III相試験で主要評価項目が未達に終わり、3月に同剤の開発中止を決断した。19年4月の中計発表時には、22年度に約900億円を見込んでいたが、売上が期待できなくなった。
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