厚生労働省は16日、今年もインフルエンザが流行シーズンに入ったと発表した。感染症発生動向調査で流行の目安となる定点当たり報告数が1・00を、第49週(12月5~11日)に上回った。流行シーズン入りは平年並みとなった。
今シーズンのインフルエンザの定点当たり報告数は、第42週(10月17~23日)以降増加が続いており、第49週で定点当たり1・11となった。都道府県別では宮城県(10・33)、愛知県(5・33)、三重県(5・33)、岡山県(4・04)、山口県(4・04)、沖縄県(2・57)の順となっている。39都道府県で前週の報告数よりも増加が認められており、宮城県、愛知県、三重県、岡山県、山口県では比較的大きな増加となっている。
注意報レベルを超えている保健所地域は12カ所(宮城県5カ所、愛知県4カ所、三重県2カ所、岡山県1カ所)に増加したが、警報レベルを超えた保健所地域はまだない。
昨シーズン流行した新型インフルエンザA/H1N1亜型は、今シーズンから季節性インフルエンザとして対策を行うことになっている、季節性インフルエンザの型としては、従来のA/H3N2亜型(A香港型)、B型の三つ。直近の第44~48週の5週間では、インフルエンザウイルスの検出はA香港型が多く、B型も報告されている。
厚労省では、「いずれの型も流行の可能性があり、今年も全ての年齢層でインフルエンザに注意が必要とし、咳・くしゃみがでたらマスクをするなどの「咳エチケット」を心がけることや、高齢者や基礎疾患がある人に対しては予防接種を心がけるよう注意を促している。