「モニタリングAI」提供開始
ソフトウェアを活用し、製薬業界の抜本的な課題解決を目指すシャペロンは、メールや日報などのコンプライアンスリスクを自動判定できる「モニタリングAI」をリリースした。

同社は、特に製薬企業のコマーシャル領域に焦点を当て「SaaS事業」と「AIソリューション事業」を展開している。
SaaS事業では、メールプロモーションツールを中心に、MRと本社の双方において医療従事者とのコミュニケーションを効率化し、プロモーション活動を支援している。
もう一つはAIソリューション事業で、4月にAIを活用してコンプライアンスチェックを行う「モニタリングAI」をリリースした。膨大な量のメールや日報に含まれるリスクの有無とその根拠を自動で評価し、レポートする。同社は「リスクありと判断されたもののみを人間が確認するワークフローを構築でき、業務効率が大幅に向上する」と説明する。三つの特徴を挙げる。
一つ目は「高い精度と大幅な工数削減の両立」。リスクのないものを約99%の精度でスクリーニングし、人間による目視チェックの対象データを最大98%削減可能だという。二つ目は「メンテナンス負担の軽さ」。従来の機械学習型AIと異なり、膨大な教師データを必要としないため、すぐにトライアルを実施でき、新製品の追加や運用に伴うメンテナンス負担も大幅に軽減できるという。三つ目は「リスクの有無を根拠と共にレポートできる」という点。従来の機械学習型AIツールでは、リスクの点数評価だけが出力されていた。一方、同社のサービスではリスク判定の根拠が提示されるため、目視確認の手間が大幅に軽減される。
同社は、これら三つの特徴により「作業効率を大幅に向上させ、精度の高いリスク管理を実現する、業界最高水準のコンプライアンスチェックサービスを提供できている」と強調する。
同社が同サービスをリリースした背景の一つに、プロモーションチャネルの多様化がある。チャネル増加に伴いモニタリングすべき量が増加する一方で、投入できるリソースには限りがある。そこで、同社は「コンプライアンスチェックの業務効率化が一層重要になる」と考え、AIソリューション事業における最初のサービスとしてモニタリングAIをリリースした。
同社は、今後について「モニタリングAIに加え、コンテンツ制作、審査、ディテーリングといった、プロモーションにおける各業務を支援するAIの開発にも力を入れている。プロモーションの質を向上させながら、業務効率化を実現するソリューションの構築を目指しており、今後の発展にご期待いただきたい」とメッセージを送る。
同社は、弊紙読者限定で「モニタリングAI」の資料ダウンロードを実施中。紙面内の二次元バーコードからダウンロードもしくは株式会社シャペロン公式サイトで問い合わせできる。