ジョンソン・エンド・ジョンソンはこのほど、紫外線による目への影響に関する研究の第一人者である金沢医科大学眼科学講座主任教授の佐々木洋氏の監修のもと、気象専門会社であるウェザーマップの協力を得て、目への紫外線強度(UV-AB強度:mW/cm2)の実態調査を実施した。その結果、日陰や日傘、太陽に背を向けているなど、「紫外線を防げている」と感じやすい行動において、目への紫外線の強さは十分に低減しない場合や、基準値を上回る測定結果を示す時間帯が確認された。また、各時間帯の太陽高度や、大気・建物に起因する散乱・反射による“紫外線の目への入り方”が、目の紫外線曝露に影響する可能性が示された。
調査の結果、日陰に入る・日傘を差す・太陽に背を向けるといった「紫外線を防げている」と感じやすい行動において、頭頂部への紫外線強度は大きく下がる一方、目への強さは十分に低減しない場合や基準値を上回る測定結果を示す時間帯が確認されました。この結果から、紫外線対策をしているつもりでも、目は十分に守られていない可能性が示された。
また、通勤・通学の時間帯にあたる太陽高度が低い午前8時の日向では、太陽に向いているよりも背を向けている方が、目が受ける紫外線が強くなるという結果を得た。これは、大気中で散乱した紫外線(散乱光)や、測定場所周囲の建物などから反射した紫外線(反射光)による影響があると考えられる。
こうした大きな建物や木々などの間を移動する際に、短時間であっても眼部は紫外線にさらされていることが示されている。さらに、日傘を差しているケースでは、太陽が高い13~14時に100%を超えており、太陽が高くなると直射光は遮られる一方で、増加する大気中の散乱光や地面・周囲の建物などからの反射の影響を受けた可能性があった。
今回測定した日陰に入る・日傘を差す・太陽に背を向けるといった行動は、通勤・通学・買い物などで日常的に見られる。このことから、今回の調査結果は、目の紫外線対策を特別なレジャーの日だけではなく、平日の生活導線に取り入れることの重要性を示している。
さらに、紫外線は短時間に強く浴びることで充血や角膜炎などの急性障害を生じることがあるほか、長年の曝露の「蓄積」が翼状片や白内障などの慢性疾患に関与すると考えられている。
紫外線が「非常に強い」とされるUVインデックス8以上の日数は、この30年余りで約2.5倍に増え、生活者には日焼け止めや日傘の使用など、紫外線対策が浸透していつ。さらに紫外線対策は、日差しの強さや日に当たる時間の長さなどを基準に行われることが一般的となっている。今回の調査は、紫外線に対して「日陰や日傘で防げている」「太陽に向かなければ/短時間であれば影響は小さい」と感じやすい行動に着目し、目への紫外線強度の実態を検証した。
調査結果を受け佐々木氏は、「目への紫外線曝露は日々蓄積され、白内障をはじめとする慢性的な眼疾患のリスクを高める可能性があります。帽子や顔にフィットしたUVカットサングラスが目の紫外線対策の基本ですが、それらでは防ぎきれない、隙間から目に入る紫外線も存在しますので、角膜(黒目)と結膜(白目)の一部をカバーすることができるUVカットコンタクトレンズを併用するなど、複数の方法を組み合わせて目を守ることが重要です」とコメントしている。
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