◆救急救命センターや集中治療病棟で活躍する病院薬剤師の取材の中で、複数の薬剤師が共通して、「参画当初は何をしていいのか分からなかった」と話してくれたのが興味深かった
◆ある薬剤師は、薬物血中濃度モニタリング(TDM)がきっかけになった。医師は経験に基づき投与量を決める傾向が強い。しかし、薬剤師がTDMを行って、抗菌薬や抗けいれん薬の最適な用量を算出し、その通りに投与されると効果があった。以降、薬剤師へのTDMの依頼が急増した
◆ある薬剤師は、救急搬送された患者の症状が、実は薬によって引き起こされていたことを発見した。診断や治療方針の構築にまで薬剤師が関われることが、医師に強く認識された。また別の施設では、院内感染対策チームでの経験を生かし、抗菌薬の適正使用を切り口に業務を展開していった
◆救急領域は、病院薬剤師の新たな職能発揮の場として注目される一方、参画に二の足を踏む薬剤師も少なくないと聞く。きっかけをつかむことの重要性を、先達の経験は教えてくれる。一般病床で培った知識やノウハウが、救急領域でも大きな武器になる。
きっかけが重要性
2010年09月10日 (金)
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