日本電子は、創薬の蛋白質構造解析を高分解能で行える国産のクライオ電子顕微鏡を開発した。1時間当たりの画像取得スピードとして毎時1200枚を達成するなど、プロジェクト開始時に比べ、約20~30倍の高速化に成功した。今後は製薬企業やアカデミアにクライオ電顕を利用してもらい、将来的には創薬の期間短縮につなげたい考えである。
同社は2018年3月に日本医療研究開発機構(AMED)と委託研究開発契約を結び、創薬の加速化を実現する蛋白質構造解析のハイスループット化に向けた装置開発に取り組んでいる。同社が代表機関、大阪大学と理化学研究所スプリング8センター、阪大蛋白質研究所が分担機関となり、クライオ電顕による蛋白質構造解析のスループットを改善するプロジェクトに着手した。
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