東京薬科大学は、2026年度入学者選抜から、県内に薬学部・薬科大学が設置されていない山梨県、茨城県、長野県に在住の高校生を対象とした「地域枠選抜」を6年制の薬学部薬学科で実施する。募集人員は山梨県3人、茨城県2人、長野県2人で、合格者のうち成績上位者には入学金40万円を免除する。既に山梨県を対象とした地域枠選抜は25年度から実施しているが、地域医療への貢献の一環として地域枠を拡大し、薬剤師の人材確保と偏在解消につなげたい考えだ。
東薬大には、薬学部が設置されていない山梨県、茨城県、長野県からの入学生の割合が高く、卒業生の多くは地元に戻って薬剤師として薬局や病院に勤務している。ただ、これら3県の人口10万人当たりの薬剤師数は全国平均以下であり、特に薬剤師の偏在指標の低い病院薬剤師不足が喫緊の課題となっていた。
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