ヤンセンファーマは15日、抗真菌剤「イトリゾール内用液1%」(一般名:イトラコナゾール)を発売した。従来のカプセル剤は内臓真菌症などが適応だったが、内用液剤の剤形により口腔内、それに近い罹患部への直接作用を生かし、口腔咽頭カンジダ症、食道カンジダ症が適応。
胃酸の影響を受けないため空腹時投与が可能で、口腔内の痛みで食事摂取が困難な患者も服用できる。1日1回経口投与。薬価は1%1mL113・20円。
カプセル剤のみの2005年売上高は260億円(薬価ベース)。今回の内用液に加え、8月25日の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会で承認が了承された注射剤と3剤形を揃えることで、同社は売り上げ拡大を期待する。また、皮膚真菌症から内臓真菌症まで、患者の病態や症状に合わせた処方が可能になることをうたっている。