
ケモセーフファインおよび関連製品
テルモは2日、抗がん剤治療などに用いる、閉鎖式薬物移送システム「ケモセーフファイン」を発売したと発表した。同製品は、薬剤師による安全キャビネット内での抗がん剤調製から、看護師による患者への投与までの一連の工程において、医療従事者と患者双方の安全性向上に貢献する。
同製品は、CSTD(Closed-System Drug Transfer Device:閉鎖式薬物移送システム)と呼ばれる、抗がん剤などを他の容器へ移送する際に、薬剤の外部への漏出および外部からの汚染の侵入を防止するシステム。
同社は2010年にCSTD市場に参入し、これまで医療現場における安全対策の向上に貢献してきている。同製品は、17年から販売している「ケモセーフロック」のリニューアルもので、同社の甲府工場で開発生産を行っている。医療現場のニーズを踏まえ、「安全・簡単・確実」をコンセプトに開発された。
主な特長としては、安全性を重視した設計となっていることが挙げられる。接続部には、流路が閉鎖されるまで外れない構造を採用し、取り外し操作時の薬液漏出に配慮されている。さらに、アンカー機構やプロテクト機構を採用し、不意な外れによる薬剤の飛散・漏出を防止する設計となっている。また、接続状態は音や色で確認できるため、直感的な操作が可能で、操作時のばらつきに配慮した設計となっている。
調製から投与の流れをスムーズにするため、バイアルサイズの違いに対応するラインアップの拡充や、薬剤調製時の操作性向上のため、押し込むだけで接続できるシンプルな構造、泡立ちを抑制する設計としている。また、使用素材を変更することで薬剤との適合性に配慮した素材を採用している。さらに、金属フリーのためMRI室への持ち込みもできる。医療現場における日常的な業務を支えながら、安全で効率的な薬物療法の実現が図れる。
これまでの手技・投与ラインで使用可能で、従来品と同様の手技・ラインアップを踏襲することで、既存の調製手技や投与回路構成を変更することなく使用できることをコンセプトとしており、現場の運用を変えることなくスムーズな切り替えができる。これにより、薬剤師による調製から看護師による投与まで、一連の業務において違和感なく導入することが期待できる。


















