肥満症患者向けのオンライン診療サービスを提供するMICINは8月18日、BMI25以上の肥満の人を対象にダイエットや減量の悩みに関するアンケート調査結果を公表した。その結果、肥満の人の約3割が「肥満症」に該当しうる状態でありながら、そのうちの約9割は医師の診察を伴う減量をしていないことが分かった。肥満症は、放置すると心臓の病気や脳卒中などに発展する可能性があるが、「どこに相談すればいいか分からない」「通院の時間が取れない」といった、受診への障壁があることも裏付けられた。
アンケートは、事前スクリーニング調査でBMI25以上の全国の20~69歳の男女(有効回答は500件:男女約250人、20代~60代各世代ごとに50人ずつ)。7月17~20日にインターネット調査を実施した。
その結果、「肥満症」の診断基準である11の健康障害や内臓脂肪蓄積については、「あてはまるものはない」としたのは、全体の半分以下となる48.6%だった。これにより51.4%が、これまでに「肥満症」の診断基準となるいずれかを経験したことがあることが分かった。また、現時点で解消している健康障害についても、全体の30.8%が、現時点でも肥満症の診断基準を満たしており、治療対象の可能性があった。
20歳以降のダイエット経験の有無と成果では、最多は「ダイエットの経験があり減量したがリバウンドした」で42%だった。また「ダイエットをしたが減量できなかった」は17.2%だった。ダイエット経験者が試したことがある方法については、1位が「有酸素運動」(53.5%)、2位は「筋トレなどの無酸素運動」(48.4%)となっていた。ダイエットに挑戦するも、なかなか減量できていない人が半数以上いることが明らかになった。
肥満者の約9割が医師指導の減量経験なし
現時点で「肥満症」の診断基準を満たす人が、「医師の診察を伴う、注射薬(GLP-1)を用いたダイエット」や「医師の診察を伴う、注射薬以外を用いたダイエット」を試したことがあるかどうかについては、全体の87%が肥満症の診断基準を満たしているものの、医師の診察を伴う減量は未経験だった。
肥満の人でダイエット経験のある人のうち、医師の診察を伴うダイエットを経験したことがない人に、その理由を複数回答形式で問うと、1位は「費用が高い」で31.4%となった。これに「通院するのが面倒」(25.7%)、「通院する時間がない」(21%)が続き、医療機関に通うことにハードルがあることが示された。また、4位は「近所に適した医療機関がない」(18.4%)、5位に「何科を受診すればよいかが分からない」(17.8%)がランクインし、適切な医療機関にかかりにくいという課題も浮き彫りになった。
出産を経験した人に産後に痩せづらさを感じるかどうかを問うと、最も多かったのは「とても感じる」で45%だった。2番目に多かったのは「少し感じる」の34.2%で、これにより全体の79.2%が産後の痩せづらさを実感していた。
出産経験のある肥満の人で、20歳以降にダイエットをしたことがある人に、出産後に行ったことがあるダイエットについて複数回答形式で問うと、1位は有酸素運動(36.5%)、2位は「糖質制限ダイエット」で27%だった。また「医師の診察を伴う、注射薬(GLP-1)を用いたダイエット」「医師の診察を伴う、注射薬以外を用いたダイエット」を行った人はそれぞれ2.7%で、多くが医師のサポートを受ける選択をしていないことが分かった。
500人の回答者に、体重が増えた背景について複数回答形式で問うと、最も多かったのは「社会人になって体重が増えた」(38.2%)で、体重増加に環境の変化が関わっている人が一定数いることが示された。また「遺伝や育った環境のため、子どもの頃から体重が多かった」(21.6%)が3番目の多さとなっていた。このほか、出産経験者に絞って集計すると「更年期や加齢によるホルモンバランスの変化で体重が増えた」が44.1%で最多だった。
こうした結果を受けて同社は、「『医療をもっと身近に簡単に』というミッションのもと、通院の手間などの障壁を取り除き、オンラインで安心して治療を続けられる選択肢を提供しています。今回の調査で、ダイエット継続の妨げについても質問したところ『きっかけがあるとつい食べてしまう』や『モチベーションが続かない』が上位にランクインしました。こうした悩みは、医師が伴走することで解消につながると考えています」としている。
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