村田製作所と社会医療法人誠光会は8月17日、医療現場の課題発見から解決策の創出までを学ぶ「バイオデザイン」の考え方を高校生向けの教育活動として展開するプログラムを共同開発し、誠光会が運営する淡海医療センター(滋賀県草津市)で初めて実施すると発表した。
日本では、子どもたちの理科離れやIT人材の育成の遅れが課題となっており、社会課題を自ら見つけ、技術を活用して解決策を考える力を育む教育環境やプログラムのさらなる整備が必要とされている。
そこで、両者は今回、高校生が医療現場の課題を起点に、解決策となる技術コンセプトを創出する教育プログラムを共同開発した。
両者は2022年から、医療現場のニーズを起点とした医療機器開発に向けた協業を進めてきまている。この協業では、医師や看護師など医療従事者が抱える課題を発見し、技術者とともに解決策を模索する「ニーズ志向」のアプローチを実践している。
今回のプログラムでは、高校生が6日間にわたり、医療現場で生じている課題や医療機器への理解を深める活動を通じて、現場に潜む課題の発見、ニーズの深掘り、解決に向けた技術コンセプトの創出に取り組んでいく。課題の深掘りやコンセプト創出では、淡海医療センターの医師・医療スタッフと村田製作所の技術者が伴走し、高校生の柔軟な発想を、技術的な観点から具体的な提案へと落とし込む支援を行う。
これまで両者が重ねてきた医療現場でのニーズ探索や課題分析の知見を活かし、誠光会の専門的知見と村田製作所のモノづくりで培った課題解決力を組み合わせることで、高校生の柔軟な発想を実際の医療現場に根ざした具体的なアイデアへと発展させ、社会につながる学びを提供していく。
同プログラムについては今後、教育機関や自治体との連携を通じ、地域の学校カリキュラムへの組み込みや展開を検討していく。両者は、医療現場、モノづくり、教育現場をつなぐこの取り組みを通じ、社会課題を自ら見つけ、解決策を考え抜く次世代人材の育成に取り組んでいく。
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